MT車の運転テクニック

両手を使って半クラッチを理解する!MT上達のコツ

ぱんだ先生
ぱんだ先生

クラッチの役目はエンジンの動力をタイヤに伝えるか伝えないかを決めるだけです。
これを理解するために、両手を使ってクラッチになってみる!

MT車を上手く運転するために、クラッチを理解しましょう!

半クラッチで悩んでいるあなた、発進が上手く出来ずに苦労しているあなたも、クラッチさえわかってしまえば、一発で上手くなりますよ!

ではまず、クラッチって車の中でどんな役割をしているのでしょうか?ここから始めましょう!

クラッチになってみる!

マニュアル車のアクセルペダル、ブレーキペダル、クラッチペダル

MT車を上手く運転するために、クラッチを理解しましょう!

半クラッチや発進で悩んでいる方、安心してください。実はクラッチの仕組みを理解すれば、運転がぐっと楽になるんです。

クラッチの役割って?

クラッチは、エンジンと車輪をつなぐ大事な部品です。エンジンが生成するパワーを車輪に伝える役割を果たしています。クラッチを操作することで、エンジンと車輪の「つながり」を調整できるのです。

なぜ半クラッチが必要?

半クラッチは、エンジンと車輪が完全にはつながっていない状態を指します。これがうまくできると、車はスムーズに発進できます。特に、坂道や渋滞時には半クラッチのテクニックが重要です。

一発で上手くなるコツ

クラッチを理解し、練習を重ねることが一番です。特に、クラッチペダルをゆっくりと繋ぐ練習をすると、半クラッチでの発進がスムーズになります。

クラッチ板がくっついている


そもそもクラッチってエンジンタイヤの間にあるんです


クラッチペダルを踏んで、そのエンジンとタイヤの間にあるクラッチを操作しているんですよ
クラッチにはクラッチ板って言う板が2枚あって、この2枚の板が、くっついたり離れたりしています。

クラッチペダルを踏んでクラッチ板が離れている


クラッチペダルを踏んでいると2枚の板が離れます。クラッチペダルを踏んでいるとエンジンの回転がタイヤには伝わりません。 2枚の板はくっついていないですから、エンジン側のクラッチ板は回転しているけれど、タイヤ側のクラッチ板には伝わらないので、タイヤに回転は伝わりません。

クラッチペダルを離してクラッチ板がくっついている


クラッチペダルを戻す(離す)と2枚の板がくっつきます。

クラッチをだんだんと戻していくと2枚の板がくっついていきます。そして2枚の板がくっつくとエンジンの回転をタイヤに伝えてタイヤが回転します。この2枚の板がだんだんとくっついていって、2枚のくらっち板がこすれる状態のことを「半クラッチ」といいます。

半クラッチはまだ完全にエンジンとタイヤがくっついていない状態です。
う~ん、わかるようなわからないような感じですかね・・・

クラッチになってみる

やっぱりクラッチになってみたほうが、わかりやすい!
クラッチになってみればクラッチが理解できるはず・・・
あなたも一緒にやってみてください!

手でクラッチ板の説明をしている


  手がクラッチ板です

  左手がエンジン側、

  右手がタイヤ側です

↑今、エンジンとタイヤはつながっていません
クラッチペダルを踏んでいる状態です
左手を振ってみましょう。

手でクラッチ板のエンジン側とタイヤ側の説明


左手はエンジンです。

 エンジンがかかっている状態です

クラッチペダルを踏んでいるのでクラッチはつながっていません。
エンジンの回転はタイヤには伝わっていません。
では手と手を合わせてください。

手でクラッチ板の役割の説明


絶対に離れないように腕にグッと力を入れてくださいね。
エンジンとタイヤがくっついています。
クラッチを踏んでいない状態です。両手を振ってみましょう!

手で半クラッチの説明


左手のエンジンの回転を右手のタイヤに伝えている状態です。
車は動いていますね。
アクセルを踏むとエンジンの回転が速くなるので左手の振り方が速くなります。それを右手にも伝えます。
右手はタイヤですのでタイヤの回転が速くなります。車のスピードが速くなるというわけです。

次にブレーキをかけてみます。

ブレーキを踏むとタイヤの回転を止めるんですよね。


エンジンとタイヤがくっついている状態でタイヤの動きをとめるとどうなりますか?

右手のタイヤが止まったら左手のエンジンも止まっちゃいますね。エンストってやつですね
また両手をくっつけて両手を振ってください。

手で半クラッチの説明をしている


車は走っています。

エンジンもタイヤも動いています。
今度はクラッチを踏んでみます。

手でエンジンとタイヤの間のクラッチ板の説明


両手を離してください。両手ともまだ振っている状態ですね。そしてブレーキをかけます、車が停まりました。

手でクラッチ板とタイヤとエンジンの説明をしている


左手だけが動いています。タイヤは止まっているけどエンジンは動いたままです。
エンストすることなく車を停めることができました!

手でクラッチ板の説明。タイヤは停まっているけどエンジンは動いたまま


答え!!

なんとなくクラッチがわかってきましたか?
では問題です!
クラッチは離れています。エンジンはかかっていません。タイヤは回転しています。
クラッチをつなげるとエンジンはかかりますか?

かかります!!!

さっきのエンストの逆ですねタイヤの回転がエンジンに伝わるとエンジンをかけることができます。バッテリーが上がってしまったときはキーを回してもエンジンをかけることはできません。
そんな時、車を押したり下り坂を利用して、タイヤを回転させてクラッチをつなげてエンジンをかけたりします。
これを、押しがけといいます!
MT車だからできるんです。クラッチがありますからね!

クラッチがわかってきましたね・・・^^;

では手を使って、発進を体験


では手を使って、発進を体験してみましょう!
クラッチペダルはふんでいるので両手は離れています

手で半クラッチの説明をして発進の解説


エンジンをかけます。

手で発進の説明。クラッチ板を表している。タイヤ側のクラッチ板は動いているがエンジン側は止まっている



左手を振ります。そしていきなり勢いよくグッと左手と右手をくっつけてみましょう
一瞬、動きが止まりますよね!
いきなりくっつけるのは難しそうですね。

これが半クラッチ

動いているものと止まっているものをいきなりくっつけるのは難しいです。
ここで重要になるのが半クラッチです!
半クラッチは2枚の板がこすれる状態のことでしたね。

左手を振ったまま止まっている右手をこすれる状態までくっつけて

手でクラッチと半クラッチの説明をしている。



右手が左手と同じ動きができるようになってから、グッとくっつけてみてください。
さっきよりもスムーズじゃないですか?

これが半クラッチです!

エンジンの回転をいきなりタイヤにつたえるのではなく
エンジンの回転を少しタイヤに伝えて
タイヤが回りだしてからくっつけてあげる

するとスムーズに発進することができます。エンジンがただ回っているだけの状態から、タイヤに伝わりはじめたときエンジンの回転が少し落ちます。エンジン音が変化します。これは止まっているタイヤに回転を押さえられているからです。
エンジン音が下がった=タイヤに回転が伝わっている

車が動き出す瞬間

車が動き出す瞬間ですね。
これによって半クラッチの位置はみんな違います。
前回の教習では上手くいったのに、今回はあんまりだったなんてことなかったですか?
どんなに車を運転している人でも、初めて乗る車の半クラッチの位置は動かしてみないとわからないんです。

だけど教習所の指導員とかすぐに発進してますよね。それは、車に乗りなれている人は車の動き方やエンジン音などで
その車の半クラッチをすぐにつかんでいるんです。だからエンジンの回転計ばかり見ていては、車が動き出す瞬間がわかりません。あなたもすぐにできるようになりますよ!だってクラッチの仕組みがわかったんですからね。

クラッチまとめ

クラッチはエンジンの力をタイヤに伝えたり伝えなかったりします。
クラッチペダルを踏むと板が離れてエンジンの動力はタイヤに伝わらなくてクラッチを離すと板がくっついてエンジンの動力はタイヤに伝わる。

クラッチの役目はエンジンの動力をタイヤに伝えるか伝えないかを決めるだけです。

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