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ブレーキとは?自動車の機構と運転装置の取り扱い

ぱんだ先生
ぱんだ先生

ブレーキは車の安全運転において最も重要な要素の一つです。正確なブレーキ操作は、緊急時の対応はもちろん、日常の運転においても安全性を高めます。ブレーキのメンテナンスも定期的に行い、その性能を最適な状態に保つことが必要です。状況に応じてブレーキを効率的に使用する技術を磨くことで、安全かつ快適な運転が可能になります。

車をとめる装置「ブレーキ」の話

そもそも乗り物には必ずブレーキが付いています。車はもちろん、自転車や原付、さらにはエレベーターなど日常にある乗り物すべてにブレーキは付いています。止めることのできない乗り物は、怖すぎますよね。

たとえば自転車のブレーキワイヤーがブッチンと切れてしまったら・・・
ワイヤーの修理が終わるまで乗らないはず。なので!車でブレーキを使えないのは致命的!!

ブレーキの役目はタイヤの回転を止めることです。

タイヤにはブレーキディスク

というものがついており、このブレーキディスクをパッドという板で挟むことによって、タイヤの回転をおさえて、結果、車をとめることになります。


奥のほうに、丸いブレーキディスクが見えます。


自転車の前輪タイヤを見てみてください。



タイヤの上あたりに、ホイールを挟むようにゴムの部品がついています。これが自転車のブレーキパッドです。

もちろん車ほどの重たいものをとめるブレーキは、もっとしっかりしたのがついています。

しかし、基本のつくりは一緒です。

ブレーキは摩擦を利用してタイヤを止めます。初めて車を動かして止めるときカックンって止まりませんでした?これはゆっくり動いてる車を止めるだけなのに、一気に強くブレーキペダルを踏んだ結果です。

あまり強くブレーキを踏むと、摩擦ではなく「ロック」の状態になってしまいます。「ロック」とはパッドの挟む力が強すぎて、回っているタイヤをいきなり止めてしまうことです。摩擦を上手く利用するのがブレーキのコツです。


摩擦には強弱があります。ブレーキでたとえると、強いブレーキと弱いブレーキです。ブレーキペダルを力いっぱい踏むと強いブレーキがかかります。もちろん軽く踏むと弱いブレーキになります。

速いスピードを止めるためには強い力が必要です。遅いスピードではそんなに強い力は要らないのです。ブレーキはスピードが速ければ強く、遅ければ弱く使うものなのです。

運転をする上で必要不可欠なこのブレーキも機械である以上故障してしまうこともあります。摩擦による熱でブレーキパッドが加熱しすぎて起こる故障です。(フェード現象)

(ベーパーロック現象)

です。最悪の場合ブレーキはまったくきかなくなります。

この故障を起こしにくくするために車にはもう1つのブレーキがあります。それはエンジンブレーキ

!加速した後アクセルを放すとエンジンの回転が遅くなるのに合わせて車のスピードも遅くなることです。

このエンジンブレーキには車を止める力はありません。エンジンブレーキはMT車ではギヤが低ければ強く、ギヤが高ければ弱くかかります。

AT車では基本的にかかりません。しかし、チェンジレバーを「D」より下の「2」、「1」(車によっては「L」)にすることで使えます。
このエンジンブレーキと足で踏むフットブレーキを上手く使うことで車の運転は見違えるほど上手く感じますよ。

ブレーキのまとめ

ブレーキは車の安全運転に不可欠な要素です。正確な操作と定期的なメンテナンスが必要で、これにより日常から緊急時までの安全性が高まります。技術を磨くことで、より安全で快適な運転が可能になります。

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