今回は、『車の乗り降りと運転姿勢』をテーマに、安全に関する大切なポイントをお話しします。
誰もが毎日行うシンプルなことですが、事故防止には欠かせません。ぜひ、今日から習慣にしていきましょうね!

実は車の乗降時に起こる事故はとても多い

毎日乗っている車だからこそ、乗り降りを軽く考えてしまいがちですよね。でも、実は車の乗降時に起こる事故はとても多いです。そのうち多くは、確認不足によって起こるものなんです。
今日は初めて運転する方でも、安全に車に乗り降りができるよう、そしてベテランドライバーの方にも改めて注意してもらえるように、詳しく解説します。
- 駐停車中の車への追突事故は、2021年に2,485件発生しており、これは前年より増加しています。
- 駐車場内での交通事故は2023年に14,865件発生し、そのうち車両相互事故が61.1%、人対車両事故が31.5%、単独事故が7.4%を占めています。
- 別の資料によると、2021年における駐車場内事故の総件数は約15,100件で、そのうち「人対車両」が4,641件、「車両相互」が9,384件、「単独事故」が1,075件とされています。
車に安全に乗るためのポイント

① 車に近づく前に周囲を確認することの大切さ
車に乗り込む前に、まず自分の車の周囲をよく確認することが重要です。
実は運転席に座った瞬間から、車の前後が死角になり、見えなくなってしまいます。この死角には子どもやペット、障害物が隠れていることもあり、気付かずに事故につながる危険性があります。
車に近づいたら、まずは車を一周するように周囲を目視で確認しましょう。たったこれだけの行動が、予期せぬ事故を防ぐことに繋がります。
特に子どものいる家庭では注意が必要です。子どもは車の近くにしゃがんで遊ぶことが多く、運転席からはほとんど見えません。日常的に車を使う方は、「必ず車に乗る前に周囲を一周する」という習慣を身につけてください。
- JAFは、運転席から見えない範囲、いわゆる「死角」について、360度VR動画やユーザーテストを通じてその危険性を強調しています。
- 「運転経験の差による死角への対応」について、初心者ドライバー(20代女性)・ベテラン・高齢ドライバー間で視線の動きに違いがあると分析されています。
- 保育園の駐車場で1歳児が死角に入って事故になった事例を挙げ、「乗車前の一周確認」や「かもしれない運転」の重要性を提唱しています。
② ドアを開ける前の後方確認は必須
車のドアを開ける際には、後方から接近する車や自転車、バイクに注意しましょう。特に道路沿いに停車した状態でドアを開けるときは、後ろから迫ってくる車両がないかミラーと目視の両方で必ず確認してください。
ドア開放による事故は意外と多いです。開けたドアに自転車やバイクがぶつかると、大きな事故につながることも珍しくありません。
安全なドア開閉の方法としては、まずミラーで後方を確認後、少しだけドアを開けて合図を送り、再度目視して安全を確かめてからドアを開けるのが良いでしょう。
③ ドアを閉めるときの「半ドア」に注意
車に乗ったらドアをしっかり閉めるのは基本です。しかし、急いでいるとつい半ドアになりがち。半ドアの状態では走行中にドアが開く可能性があり、大変危険です。
半ドアかどうかを確認する最も簡単な方法は、運転席のメーターパネルに表示される「半ドア警告ランプ」です。ドアが確実に閉まっていないとき、このランプが点灯します。自分だけでなく同乗者のドアも確認し、ランプが消えていることを必ず確認しましょう。
④ ドアロックの重要性(車上荒らし防止)
ドアロックをすることは、防犯面でも非常に重要です。停車中や信号待ちで車内に侵入される車上荒らしの事件が増加しています。
警察庁の統計によると、車上荒らしの約70%が助手席や目に見える場所に置いてあるバッグなどの荷物を狙って発生しています。特に一人で運転しているときには、必ずロックをかけ、バッグは助手席ではなく後部座席の足元など外から見えない位置に置くのが理想です。
実際に私も信号待ちの際、突然ドアを開けられそうになった経験があります。ロックしていたため無事でしたが、非常に恐ろしい体験でした。
ドアロックは、習慣化しておきたい重要な安全対策です。
⑤ 車から安全に降りる方法
車から降りる時も乗る時と同様、後方確認は絶対に必要です。
降車時の事故は全国で起きています。その多くがドア開放時の後方確認不足によるものです。自転車や歩行者が接近していることに気付かず、突然ドアを開けてぶつかる事故が頻発しています。
降りるときは、まずミラーと目視で後方を確認し、安全が確認できたらドアを少し開けます。これが後続車や自転車に対する合図になります。その後再度確認し、安全であればゆっくりとドアを開けて降ります。
特に同乗者が降りる際は、運転手が代わりに後方確認をするよう習慣づけましょう。左側から降りるときは、自転車や歩行者に特に注意が必要です。
⑥ 同乗者への安全配慮も忘れずに
運転手は、自分自身の安全だけでなく、同乗者の安全にも責任があります。特に、子供や年配の方などが乗り降りする際には、細心の注意を払うことが大切です。
助手席や後部座席から誰かが降りる際は、必ず運転手自身がミラーや目視で周囲の安全を確認しましょう。
たとえば、友人を自宅前で降ろすときや、子供を学校前で降ろすときなど、つい「じゃあね!」と軽く別れを告げてドアを開ける瞬間に事故は起こりやすくなります。
実際に私自身、道路沿いの車の横を歩いているときに、突然ドアが開いてぶつかった経験があります。幸い大きな怪我はありませんでしたが、もし自転車やスピードの出ているバイクだったら、命に関わることもあります。
「降りる前に必ず確認する」という習慣を、同乗者にも徹底して伝えることが重要です。
正しい運転姿勢を身につける

安全運転の基本は、正しい運転姿勢にあります。
姿勢が崩れていると、運転操作が安定せず、緊急時の反応が遅れます。
ここからは、運転姿勢を整えるポイントを順番にお伝えします。
① シートの座り方(基本)
運転席に座るときは、「お尻とシートの間に隙間がないくらい」深く座ります。
浅く座っていると、身体が安定せず、ハンドルやペダルの操作が遅れる原因になります。
② シートの前後調節(ペダル位置)
次にペダルが踏みやすい位置にシートを調整します。
ブレーキやクラッチを踏んだときに、膝が完全に伸びきってしまわない程度に調整しましょう。膝が伸び切る位置だと、急ブレーキの時に足が届かなくなる恐れがあります。
アクセルペダルは床まで踏み込めますが、ブレーキペダルやクラッチペダルは途中までで止まります。「踏んでも床に届かない」のが正常ですので安心してくださいね。
③ シートの高さ調整
身長や体型に合わせて、シートの高さを調節します。
視界が広がるだけでなく、ペダル操作がスムーズになり、疲れにくくなります。
- 背が高めの方は、シートを低めに設定。
- 背が低めの方は、シートを高めに設定。
車種によっては調整機能がないものもありますが、その場合は座布団やクッションなどで高さを調整するのも良いでしょう。
④ 背もたれ(リクライニング)調整
背もたれは、適切な角度に調整することが大切です。
基本的には、ハンドルを握った時に腕がやや曲がり、肩がシートに密着するような角度に設定します。腕を伸ばした状態でも、肩が背もたれから離れないのが理想的なポジションです。
背もたれを倒しすぎると、事故の際にエアバッグの効果が弱まりますので注意しましょう。
⑤ ハンドルの高さ調整
最近の車の多くには、ハンドルの高さを調整する機能がついています。
ハンドルの高さを調整することで、メーターが見やすくなり、運転中の疲労が軽減します。メーターや警告灯がハンドルで隠れて見えない場合は、必ず高さを調整しましょう。
⑥ ヘッドレスト調整
ヘッドレストは頭や首を事故の衝撃から守る重要な装置です。
ヘッドレストの中心を耳の高さに合わせ、後頭部にできるだけ近づけて設定します。これにより、追突事故の際に首への衝撃を最小限に抑えることができます。
⑦ ミラー調整(ルームミラーとサイドミラー)
ミラーの調整は事故防止の重要なポイントです。
- ルームミラーは、後ろの窓全体が見えるよう調整します。
- サイドミラーは、自車の車体がミラー内の1/4程度映るように調整。地面と空がそれぞれ半分ずつ映る位置が理想です。
正しいミラーの調整で、運転中の死角を40%以上減らすことが可能です(JAF調査)。
⑧ シートベルトの正しい着用方法
最後にシートベルトです。シートベルトの正しい着用は、万が一の事故時の生存率を飛躍的に高めます。
警察庁の調査では、正しく装着している場合、衝突時の死亡リスクが約60%低下します。
肩と腰にしっかりベルトがフィットするように調整し、差し込んだ際に「カチッ」と音がすることを確認しましょう。ベルトを強く急に引くとロックがかかりますが、これは事故時に身体が飛ばないための安全機能です。通常はゆっくりと引き出しましょう。
🚗おわりに〜安全習慣を身につけよう

今回は、「車の乗り降り」と「運転姿勢」について詳しく解説しました。
シンプルで毎日のことだからこそ、つい意識しなくなりがちですが、小さな習慣があなたの安全を守ります。
今日からさっそく実践して、安全で快適なカーライフを送りましょうね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
安全運転で素敵な毎日を!