自動車教習所

卒業検定

卒業検定はこんな感じで行われています

卒業検定は、安全運転上必要な運転技能を習得しているかを選別するものです。

  1. 運転装置を操作する能力
  2. 交通法規に従って運転する能力
  3. 運転姿勢その他自動車を安全に運転する能力

について検定は行われます。

特に、路上検定は、所内では求めることができない、

 ・道路、交通の状況を認知し、正しい判断ができるか

 ・交通の流れに同調でき、かつ、機敏で生活な動作ができるか

 ・周囲の交通や障害物との関係を認知し、安全な間隔が保てるか

 ・危険を予測し、対応する行動がとれるか

などについて判断されます。

採点と合格基準

採点は、減点式採点法で行います。具体的には「運転免許技能試験実施基準」の採点基準及び適用事項をさらに具体化した「減点適用基準」に準じて行われます。

 合格基準は、第一種免許に係る卒業検定になるので、70%以上の成績が必要となります。

検定コースの発表

検定コースの発表は、検定開始のおおむね1時間前に行われます。

検定中止事項について

技能検定は、検定が中止になる場合があります。

「危険行為等」「検定員補助」「減点超過」「指示違反」の4項目が定められています。

検定の採点の範囲

採点の範囲は、乗車するとき(ならし走行開始地点)及び検定の起点から下車するときまでが採点対象になります。ただし、ならし走行開始地点から検定の起点にいたるまでは、「安全措置不適」の減点細目を除き採点を行われません。

採点基準細目一覧表

採点基準

  1. 安全措置及び運転姿勢
  2. 発進
  3. 速度維持
  4. 合図及び安全確認
  5. 制動
  6. 操行
  7. 車体感覚
  8. 通行区分
  9. 進路変更等
  10. 直進、右左折等
  11. 歩行者保護等
  12. 最高速度、踏切通過及び駐車等

1、安全措置及び運転姿勢

安全措置不適 運転に必要な安全措置をしない場合 

( )はシートベルトをしないとき 運転姿勢不良(四輪) 正しい姿勢で四輪車の運転をしない場合

2、発進

アクセルむら  アクセルとクラッチの調和が不円滑な場合

エンスト  操作不良等のためエンジンの作動が停止した場合

逆行(小)  進攻しようとする方向に対して逆行した場合

逆行(中)  進攻しようとする方向に対して著しく逆行した場合

逆行(大)  進攻しようとする方向に対して逆行し危険な場合

発進手間どり  判断不良又は操作不良のため発進に手間どった場合

発進不能  発進に著しく手間どり他の交通に支障を及ぼすおそれがある場合

3、速度維持

速度維持(課題外) 加速緩慢などのため必要な速度を出せない場合

4、合図及び安全確認

合図不履行等(発進)  路端から発進する場合に進路を変えるための合図が不適切な場合

合図不履行等(進路変更)  同一方向に進行しながら進路を変える場合に法第53条第1項又は第4項に違反した場合

合図不履行等(右左折)  右折又は左折する場合に、法第53条第1項又は第4項に違反した場合

合図不履行(環状交差点)  環状交差点を出る場合に、法第53条第2項又は第4項に違反した場合

安全不確認  法第36条第4項前段、法第37条の2第3項前段、法第33条第1項(停止を除く。)、法第71条第1項第14号の3に違反した場合又は安全確認が必要な場合に安全を確認しない場合

5、制動

惰力走行(特別減点細目 ) エンジンブレーキを活用しないで惰力走行した場合

惰力走行(特別減点細目 )  エンジンブレーキを活用しないで惰力走行した場合

惰力走行  坂道でエンジンブレーキを活用しないで惰力走行した場合

制動操作不良  ブレーキの構えをしない場合、ブレーキを数回に分けて踏まない場合、一時停止中にブレーキをかけていない場合、路端停車中にシフトレバーはニュートラル、サイドブレーキを引きブレーキ等によるブレーキを利かせていない場合。

制動操作不良(クリープ)  停止状態を保持すべき場合にクリープ現象のため移動した場合

速度速すぎ(小)  道路及び交通の状況に適した速度より速い速度の場合(徐行義務のあるときを除く)

速度速すぎ(大)  道路及び交通の状況に適した速度より著しく速過ぎる速度の場合(徐行義務のあるときを除く。)又はカーブ内でブレーキをかけた場合 暴走 ブレーキ操作又はアクセル操作不良のため暴走した場合

6、操向

切り返し 操作不良又は判断不良のため切り返しをした場合
急ハンドル 走行中に急激なハンドル操作をした場合
ふらつき(小) ハンドル操作が不安定な場合又は二輪車のバランスを保ってない場合
ふらつき(大) 走行中に大きくふらついた場合
通過不能 切り返しをしたため他の交通に支障を及ぼすおそれがある場合

7、車体感覚

停止位置不適 停止したが、停止線の直前で停止しない場合又は指示した場所に車体の指定箇所を一致させて停止しない場合
巻き込み防止措置不適 四輪車が左折する場合又は環状交差点に入る場合に、巻き込みを防止する措置をしないとき
側方等間隔不保持 車体の周囲に安全な間隔を保たない場合
脱輪(小) 車輪を縁石などに接触させた場合又は車輪の一部をコース側端から逸脱させた場合
脱輪(大) 車輪が縁石又はコース側端から逸脱した場合(四輪車で直ちに停止しない場合を含む。)又は隘路への侵入の課題において切り返し範囲を逸脱した場合
接触(大) 接触事故となるおそれがある場合又は路端における停車及び発進の課題において切り返し範囲を逸脱した場合

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