AT車のエンジン始動は、周囲を確認し、運転姿勢を合わせ、パーキングブレーキとPレンジを確認して、ブレーキペダルを踏んだまま始動するのが基本です。
始動できたらすぐ発進するのではなく、警告表示、進む方向、歩行者や自転車をもう一度確認します。車種によって操作や表示が異なるため、最終的にはその車の取扱説明書に従ってください。
AT車のエンジン始動から発進までの手順

1.乗る前に車の周囲を確認する
車の前後・側方・車体下に人や物がないか確認します。特に子供は車体の近くにいると運転席から見えないことがあります。荷物やタイヤの異常にも気づけるよう、急がず周囲を見てから乗り込みます。
2.シート・ミラー・ペダル位置を合わせる
背中をシートにつけた状態で、ブレーキペダルを確実に踏める位置に調整します。ハンドルを無理なく操作できること、ルームミラーとドアミラーで必要な範囲を確認できることも確かめます。
3.Pレンジとパーキングブレーキを確認する
AT車は、シフトポジションがPにあること、パーキングブレーキがかかっていることを目で確認します。表示だけで判断しにくいときは、焦って始動せず取扱説明書を確認します。
4.ブレーキを踏んだまま始動する
右足でブレーキペダルをしっかり踏み、アクセルペダルには触れずにエンジンスイッチを操作します。キー式・プッシュ式、ハイブリッド車や電気自動車などで表示は異なります。「READY」表示など、その車が走行可能な状態になったことを取扱説明書に沿って確認してください。
5.警告表示と周囲を再確認する
始動後に消えるはずの警告灯が残っていないか確認します。意味の分からない警告が表示されたときは発進せず、取扱説明書や販売店の案内を確認します。発進方向の前後左右ももう一度見ます。
6.ブレーキを踏んだままDまたはRへ入れる
進みたい方向と周囲の安全を確認してから、ブレーキペダルを踏んだままD(前進)またはR(後退)へ切り替えます。シフト表示を目で確かめ、パーキングブレーキを解除します。車種によって自動解除などの機能があるため、操作は取扱説明書を優先します。
7.ブレーキをゆっくり緩めて発進する
平坦な場所では、まずブレーキを少しずつ緩め、車の動きと進行方向を確認します。必要な分だけアクセルをゆっくり踏みます。狭い駐車場や人の近くでは速度を上げず、すぐ停止できるよう右足をブレーキへ戻せる状態にします。
間違えやすいポイント
シフト操作中に前方から目を離し続けない
シフト位置は目で確かめますが、操作に集中して周囲を見ない時間が長くなるのは危険です。停止した状態で表示を確認し、発進前に視線を進行方向と周囲へ戻します。
カメラやセンサーだけで安全を判断しない
バックカメラや周囲監視機能は確認を助けますが、映らない範囲や検知しにくい条件があります。ミラーと目視を組み合わせ、見えない・分からないときは動かさずに確認します。
車種ごとの差を決めつけない
電子式シフト、電動パーキングブレーキ、ブレーキホールドなど、操作方法は車によって違います。別の車に乗り換えたときほど、表示と取扱説明書を先に確認してください。
意識して確認すると運転は安定する

上達のために意識したいのは、毎回同じ順序で確認し、自分がいま何を確認したか説明できる状態にすることです。慣れてきたときほど省略せず、周囲確認、運転姿勢、ブレーキ、シフト、再確認の順を習慣にします。
- 発進前に進む方向を声に出して確認する
- 操作後はシフト表示と周囲へ視線を戻す
- 迷ったら動かさず、ブレーキを踏んでやり直す
公式資料・確認先
- 警察庁「交通の方法に関する教則」(乗車前・発進前の安全確認)
- トヨタ自動車「エンジン(イグニッション)スイッチ」(始動手順の一例)
- トヨタ自動車「運転にあたって」(発進手順の一例)
メーカー資料は車種ごとの一例です。実際に運転する車の取扱説明書を確認してください。