教習内容

MT車の発進と停止: 半クラッチとアクセル操作

2023年7月23日

ぱんだ先生
ぱんだ先生

MT車の発進と停止について、多くの人が悩んでいます。この記事では、半クラッチの正確な使い方からアクセルの踏み方、さらにはギアの選び方まで、MT車の発進と停止に関する全てを解説します。

MT車の発進と停止

MT車の発進と停止!発進のイメージ

発進時のイメージ

クラッチをポンと踏んで、
チェンジレバーをカチカチと動かして、
アクセルを軽くブーと踏み
クラッチをスー、ピタッ、スーとあげる


スー、ピタッ、スーは、自動扉だと思ってください

自動扉へダッシュしているイメージで読んでください

スー、ピタッ、スー

ダッシュで自動扉の前まで行く ←スー
扉が開くまでちょっと待って  ←ピタッ
開いたらまたダッシュ     ←スー

MT車の発進と停止イメージはとても大切です!


スー、ピタッ、スーのイメージをしっかりつかんでください!!

発進のイメージがつかめたら次はアクセルを踏む量を把握します。
発進のときアクセルを踏まなくても、エンジンのアイドリングだけで発進できるって知ってますか?
初めての人はよくアクセルを踏みすぎます

エンジンが ぶい~ん!!! って悲鳴をあげるぐらい踏んだりしてます
エンジンがかかっているということは、エンジンは動いています。

無理やりアクセルを踏んでエンジンの回転を上げなくても、平地ならクラッチをつなぐと車は動き出します。
エンジンがかかっているその力(アイドリング)だけでも発進できるんですよ。

私は道路が渋滞していてトロトロ走るときはクラッチ操作だけで発進したりします。ただアクセルを踏んでいないエンジンの回転力はすごく小さいですからゆっくりの速度でしか発進できません。上り坂だとエンストしたりします。
だから平地の渋滞中にはいいですよ^^

普段の運転であんな渋滞中ぐらいゆっくり発進してたら周りにとても迷惑ですから、少~しアクセルを踏んであげて力を加えてあげる感じです。めっちゃ踏む必要はないんですよ。

いきなり時速100キロを出すわけではないんです。重たい車を動かすだけのパワーをタイヤに伝えてあげるだけでいいです。

MT車でアクセルを踏む量MT車の発進と停止の方法


MT車のアクセルを踏む量はだいたいエンジンの回転計で2000回転ぐらいが発進の時の目安と言われています。けどエンジンの回転計ばかりみていると全然上手くならないですよ。
車の周りの状況を見ていなくて危ないですし、車がいつ動き出したのか見てないからわからないですよね。

だからあなたの耳で2000回転を覚えちゃいましょう!2000回転はエンジンの音が軽くブーと言う感じなのです。
これはMT車を運転するのであれば、つかんでくださいね
教習所はそれを練習するところですから、たくさん練習してください。これをつかむとMT車の運転が楽になり、上手くなります。2000回転を超えると音が高くなりますのでつかみやすいと思います。がんばって練習してください。

何度も言いますが、アクセルを踏むのは踏みますが軽くですよ!「アクセルは踏まないといけない」と踏みすぎてしまうとMT車では失敗します。

MT車のギアをローに入れる

次にMT車で発進のときギアをローに入れますね。



ローギアでなくても車は発進できますよ。どのギアでも発進できます。そうです、5速でも発進はできるのです。故障しちゃうことももちろんあるかもしれませんが、できるできないで言うと、できます!
バスとか大きな車はセカンドから発進してたりします



ギアですが、
ローが1です
セカンドが2
サードが3
トップが4
オーバートップが5です
これは車によって違いますが、教習車は基本この形で練習していきます。

ギア付きの自転車だったら?

ギア付きの自転車に乗ったことがありますか?ペダルがすごく重たいのから軽いのまでありますよね。重たいのは発進には不向きですがスピードを出すにはいいですよね。
ペダルが軽いのはスピードを出そうと思ったらすごく漕がないといけませんが、発進のときや上り坂では楽チンですよね。
車のギアも同じような感じです。ペダルがすごく重たいのがオーバートップギアでペダルがすごく軽いのがローギアです。オーバートップギアで発進すると、めっちゃめっさゆっくりです^^ペダルが重たいですから、スピードが出るのにすごく時間がかかります。すごく軽いローギアで発進して、徐々にスピードの出るギアにバトンタッチしていくイメージです。

たとえば、ローギアで発進してそのままギアチェンジしないでアクセルを踏んでもエンジンの回転があがるだけで、一定スピードまでしか出ません。自転車の軽いギアのまま必死にペダルをこいでもスピードはでませんよね。スピードにあわせて徐々にペダルの重たさを変えていくと、楽に速度を上げていくことができますね。車も同じように、軽いギアロー(1速)からスタートして、徐々にスピードを上げてギアもセカンド(2速)→サード(3速)とあげていきましょう。

なんとなくわかってもらえたところで発進手順を説明します。

マニュアル車の発進の手順

発進の仕方手順

  1. クラッチペダルとブレーキペダルを踏んでエンジンをかけます。安全のためにクラッチスタートシステムがついています。クラッチをしっかり踏み込まないとエンジンがかからないシステムです。
  2. ギアをロー(1速)に入れる。
  3. ブレーキペダルを離し、アクセルペダルに足をうつす。
  4. アクセルペダルを踏んでエンジンの回転をあげる。(2000回転ぐらい)
  5. クラッチペダルを徐々に上げていく。
  6. エンジンの変化するところで少し止める(半クラッチ)車が動き出す。
  7. アクセルペダルを徐々に踏みながらクラッチペダルを静かに戻す。

半クラッチの状態になると車が徐々に動き始める=タイヤが回り始めるということです。ゆっくりタイヤにエンジンの回転を伝えいるんですね。このイメージを持って車が一台分ぐらい動くまでクラッチをとめておけたら、上手に発進できるようになると思います。

半クラッチはエンジンの回転とタイヤの回転を合わせてあげることですから、エンジンの回転とタイヤの回転がまだ合ってないのにクラッチペダルを戻してしますとガッタンゴットンとなります。

MT車の発進と停止まとめ

何度も練習するとすぐに上手くなりますよ。慣れてくると音の変化や車の動きかたなどですぐに半クラッチの位置がわかります。初めてでいきなり上手に発進するのはむずかしいです。失敗して当たり前ですから、たくさん失敗して、たくさん練習してください。

すぐに上手になりますからね!
最後に
クラッチをきちんと踏めてますか?

クラッチはかかとをつけて操作しませんよ!足の指の付け根ぐらいをペダルの真ん中に置きクラッチはひざの曲げ伸ばし

で操作します。かかとをつけている方は気をつけてくださいね^^
クラッチってなに?ってあなたはこちらを読んで!

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  • この記事を書いた人
パンダ先生

PANDA

かつては運転が大の苦手でした。しかし、今は【教習指導員】として20年以上運転を教えています。恐怖は乗り越えられるものです。その第一歩を、私と一緒に踏み出しましょう。

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