AT車(オートマ車)のシフトレバーには「N(ニュートラル)」というポジションがあります。「これ、いつ使うの?」と思う方も多いかもしれません。普段はあまり使わないですが、特定の場面で便利です。この記事では、ニュートラルの役割や使うタイミング、操作方法、気をつけるポイントを、初心者にもわかりやすくやさしい言葉で説明します。
ニュートラル(N)ってなに?

ニュートラルは、エンジンから車のタイヤへの動きが切り離される状態のことです。このため、アクセルを踏んでも車は動きません。ただし、車を押したり引いたりすると自由に動かせます。たとえば、車を手で動かしたいときに使うことができます。
ニュートラルを使うときはどんなとき?
1. 車を押したいとき
駐車場や狭い道で車を少し動かしたいときに便利です。ニュートラルにするとタイヤが自由に回るので、人力で車を押したり引いたりできます。
2. 洗車機を使うとき
一部の洗車機では、ニュートラルにするよう指示される場合があります。たとえば、車がレールに乗って自動で動く洗車機では「N」にしておく必要があります。ただ、ほとんどの洗車機では「P(パーキング)」のままでも使えます。洗車機の説明書やスタッフの案内をよく確認してください。
3. 車を引っ張る(牽引する)とき
何らかのトラブルで車が動かなくなり、ほかの車に引っ張ってもらう必要があるときにもニュートラルを使います。ただし、車種によっては牽引が推奨されていない場合があるので、説明書を確認してください。
ニュートラルの操作方法
ニュートラルにする手順
- ブレーキペダルを踏む
まずはブレーキペダルをしっかり踏みます。これが基本です。 - シフトレバーを「N」に動かす
シフトレバーをゆっくり「N(ニュートラル)」の位置に動かします。車によっては、レバーを動かすときにボタンを押したり、レバーを軽く押し込む必要がある場合があります。
ニュートラルから戻す方法
「D(ドライブ)」や「R(リバース)」に戻すときも、必ずブレーキを踏みながら操作してください。これを守らないと車が動いてしまう可能性があります。
ニュートラルを使うときの注意点
1. 走行中にニュートラルにしないで!
車が走っているときにニュートラルにすると、エンジンブレーキが効かなくなり、スピードが抑えられません。これはとても危険です。必ず車が止まっているときにだけ使いましょう。
2. 停車中は「P(パーキング)」を使おう
車を止めておくときには、ニュートラルではなく「P(パーキング)」を使うのが安心です。「P」にすると車が固定され、動かなくなります。
3. 坂道では絶対に使わないで!
ニュートラルにしてしまうと、坂道では車が重力で勝手に動いてしまいます。これも非常に危険なので、坂道では「D(ドライブ)」や「P」を使うようにしてください。
FAQ(よくある質問)
Q1: ニュートラル(N)はいつ使えばいいの?
A1: ニュートラルは、車を手で押したいときや、一部の洗車機を使うとき、牽引が必要なときに使用します。ただし、走行中や坂道では絶対に使わないようにしましょう。
Q2: 停車中にニュートラルにしてもいいの?
A2: 一時的に使うのは問題ありませんが、長時間停車するときや駐車する際には「P(パーキング)」を使うのが安全です。「P」にすると車が固定されて動きません。
Q3: 洗車機では必ずニュートラルにする必要がありますか?
A3: いいえ、多くの洗車機では「P(パーキング)」のままでも使用できます。ただし、車がレールで自動的に進むタイプの洗車機ではニュートラルが指定される場合があります。洗車機の説明書や案内を確認してください。
Q4: ニュートラルで燃費を良くすることはできますか?
A4: できません。現代の車はアクセルを離すと燃料カット機能が働くため、ニュートラルにすることで燃費が向上することはありません。また、走行中にニュートラルにするのは危険です。
Q5: ニュートラルに入らない場合はどうすればいい?
A5: まずはブレーキペダルをしっかり踏んでいることを確認してください。それでも入らない場合は車のシフトロックが作動している可能性があるため、車の取扱説明書を確認するか、整備工場に相談してください。
まとめ:ニュートラルは特別なときに使うポジション
ニュートラル(N)は、普段の運転ではあまり使わないポジションですが、車を押したいときや特定の洗車機を使うときなどに役立ちます。ただし、走行中や坂道で使うのは危険なので避けましょう。操作はシンプルですが、必ずブレーキを踏みながら慎重に行うことが大切です。正しい使い方を覚えて、安全で快適なカーライフを楽しんでくださいね!