自動車学校とは?

教習所で学ぶ「急ブレーキと危険回避」の正しい練習方法

2023年10月6日

ぱんだ先生
ぱんだ先生

運転免許を取得する過程で、急ブレーキや危険回避の練習は欠かせません。
しかし、これらの練習方法を正確に理解している人は少ないかもしれません。
教習所指導員が教える、急ブレーキと危険回避の正しい練習方法を詳しく解説します。

急ブレーキの使い方: 必要なスキルだが慎重に

急ブレーキ、緊急回避、高速カーブ走行の危険性とその対処法について詳しく解説します。初心運転者から経験者まで、安全な運転のための必読
ぱんだ先生
ぱんだ先生

急ブレーキは、使わないことが最も安全でありながら、必要な瞬間に正確に使えるようにしておく必要があります。
このバランスを理解し、運転の中で適切に活用することが、最終的な安全運転につながります。

急ブレーキは、運転において極めて重要なスキルでありますが、その使用には十分な注意が必要です。以下に、この矛盾した側面について詳しく解説します。

使わないことが理想

理想的な運転とは、急ブレーキを一切使わない運転です。

これは、運転者が周囲の状況をしっかりと把握し、事前に適切な対応をしている証拠です。

急ブレーキを頻繁に使うと、後続車に対しても危険を及ぼす可能性があります。

しかし、必要なスキルである

とはいえ、急ブレーキは避けて通れない緊急状況に備えておくべき重要なスキルでもあります。

突然の障害物や予期せぬ事態に対処するためには、急ブレーキの正確な使用法を知っておく必要があります。

むやみに使うと危険

急ブレーキは、むやみに使うと非常に危険です。

後続車との距離が近い場合、急ブレーキをかけると後続車が追突する可能性があります。

また、路面が濡れている場合、急ブレーキによってスリップしてしまう危険もあります。

身につけておくべき

以上のような理由から、急ブレーキは慎重に使うべきですが、それでもこのスキルは必ず身につけておくべきです。

教習所での練習は、急ブレーキを安全に、かつ効果的に使う方法を学ぶ最適な場です。

正しい急ブレーキの踏み方

ぱんだ先生
ぱんだ先生

急ブレーキのかけ方を指導しない教習指導員が多いから、ちゃんと読んでね!

普段のブレーキと急ブレーキの踏み方は違います。

急ブレーキの正確な踏み方

急ブレーキを踏む際には、右足をしっかりと持ち上げて、親指の付け根近くで膝を使って一気に強くブレーキペダルを踏み込みます。

この方法で、急ブレーキを効果的にかけることができます。

膝を使うことで、より強力な力をブレーキペダルに伝えることができ、緊急時に確実に車を停止させることが可能です。

普段のブレーキではカカトが床についていると思います。ブレーキの微妙な調整にはカカトを支点にし加減すると上手く調整ができるからです。もしカカトを上げて普段運転している方は、カカトをつけて操作してみてください。

シートの調整が大事

ぱんだ先生
ぱんだ先生

教習指導員でもちゃんと急ブレーキを踏めてない人がいます!

急ブレーキを踏むためには、シート調整がとても大事になります。

しっかりと深くシートに座ること!これが出来ていないと急ブレーキを踏むことはできません。

急ブレーキの体験: 実践で学ぶ停止距離と反応

ぱんだ先生
ぱんだ先生

自動車教習所の急ブレーキの体験は、理論だけでなく実際にどれだけの距離で車が停止するのかを体感する重要な練習です。

以下に、この体験練習の方法とその意義について詳しく説明します。

体験の手順

決まった速度に設定

まず教習指導員の指示に従って、車で決まった速度まで加速します。

決まった場所に到達

次に、指定された場所(通常は明示されたマーカーまたはライン)に到達したら

急ブレーキを踏む

ブレーキをできるだけ早く、そして強く踏み続けます。

停止距離を確認

車が完全に停止したら、何メートルで停まったかを確認します。

自動車の停止距離: 安全運転のために知っておくべきポイント

車は急には止まれません。運転中に危険を感じた場合、車が完全に停止するまでには一定の距離が必要です。この距離は、以下の要素で構成されます。

  • 空走距離: 危険を感じてからブレーキを踏むまで、そしてブレーキが効き始めるまでの距離です。
  • 制動距離: ブレーキが効き始めてから車が完全に停止するまでの距離です。

さらに、路面が濡れている場合やタイヤがすり減っている場合は、停止距離が約2倍になることもあります。

急ブレーキの回避: 予測と対策で安全運転を

急ブレーキは、緊急時に避けられない場合に限って使用するべきです。

そのため、日常の運転では急ブレーキを使わないように心掛けることが重要です。

以下に、急ブレーキを回避するための具体的な方法と例を説明します。

情報の的確な把握

運転中は、前方だけでなく後方や横方向もしっかりと確認し、状況を把握することが重要です。

  • : 信号が赤に変わる直前や、前方に渋滞が見えた場合は、早めに速度を落とします。

危険の予測

運転中には、突然の危険が発生する可能性もあります。そのような状況を事前に予測し、対策を講じることが大切です。

  • : 学校や公園の近くでは、子供が突然飛び出してくる可能性があるため、速度を落とし注意深く運転します。

早めの速度調整

危険を感じたら、急ブレーキを踏む前に早めに速度を落としましょう。

  • : 高速道路で前方に事故が起きたとの情報があれば、早めに速度を落とし、必要ならば車線を変更します。

急ブレーキを回避するためには、情報の的確な把握と危険の予測、そして早めの速度調整が必要です。これらを心掛けることで、急ブレーキを使わずに安全な運転が可能になります。特に初心運転者は、これらのポイントをしっかりと理解し、日常の運転に生かしてください。

緊急回避の必要性と体験: 安全運転のための重要なスキル

緊急回避の必要性

前方で突然何かが起こった場合、ブレーキだけでは対応できないこともあります。

そのような状況で安全に対処するためには、緊急回避が必要です。

緊急回避を行うためには、常に適切な車間距離を保つことが重要です。

緊急回避の体験

この体験は、教習所での重要な訓練の一つです。

30から40キロの速度で走行し、教習指導員の指示に従って右または左へ急に回避します。

この訓練を通じて、前方の危険を早期に察知し、適切な回避操作を行うスキルを身につけることができます。

緊急回避は、運転中に突然の危険が発生した場合に備えて、必ずマスターしておくべきスキルです。特に初心運転者は、教習所でしっかりと緊急回避の体験をして、日常の運転での安全を確保してください。

はやい速度のカーブ走行の危険性と等速コーナリングの体験

高速でのカーブ走行の危険性

カーブを曲がる際には、車に遠心力が作用します。

この遠心力は速度の2乗に比例して大きくなるため、速度が少しでも早すぎると、遠心力が急激に増大します。

その結果、車線をはみ出したり、最悪の場合は事故を引き起こす可能性があります。

等速コーナリング走行の体験

教習所では、等速コーナリングの体験も行います。

この体験では、速度を落とさずにカーブに入ることで、限界速度を超えた際の危険性を実感できます。

  • : 20キロでカーブに入ると、問題なく曲がれます。
  • : 同じカーブを35キロで入ると、曲がれずに車線をはみ出す可能性があります。

高速でのカーブ走行は非常に危険です。特に初心運転者は、この危険性をしっかりと理解し、適切な速度でカーブを曲がるように心掛けましょう。教習所での等速コーナリングの体験を通じて、この危険性を実感し、安全な運転に生かしてください。

まとめ: 安全運転のための基本と実践

運転中には多くの危険が潜んでいます。急ブレーキや緊急回避、高速でのカーブ走行など、それぞれに特有のリスクがあります。これらの危険を避けるためには、事前の情報収集、危険の予測、適切な速度と車間距離の維持が必要です。

  • 急ブレーキ: 緊急時にしか使わないようにし、そのためには周囲の状況をしっかりと把握することが重要です。
  • 緊急回避: 常に適切な車間距離を保ち、危険が発生した場合に備えて緊急回避のスキルを身につけましょう。
  • 高速カーブ走行: カーブを曲がる際の速度は非常に重要です。遠心力の影響を理解し、適切な速度で走行することが必要です。

特に初心運転者は、これらのポイントをしっかりと理解し、日常の運転で実践することが安全運転の基本です。教習所での訓練を真剣に受け、これらのスキルと知識を身につけてください。

  • この記事を書いた人
パンダ先生

PANDA

かつては運転が大の苦手でした。しかし、今は【教習指導員】として20年以上運転を教えています。恐怖は乗り越えられるものです。その第一歩を、私と一緒に踏み出しましょう。

-自動車学校とは?