ほな、さやちゃん!今日は技能教習第1段階の『みきわめ』やな。ここまでようがんばってきたけど、ここでしっかり確認してから次に進むんやで。
えっ、みきわめって検定みたいなもんなんですか?緊張する~。
いやいや、検定とはちゃうで!『みきわめ』は自分がどこまでできるか確認するもんや。これで路上教習に進めるかを見るだけやから、焦らんでええんや。
なるほど、じゃあこれでしっかり練習できたかどうかを見てもらうんですね。
せや!少なくてもこのレベルまで達成してないといけないって基準があるねん。そこまで達成してるかみきわめるってことや。そのまま進んでも修了検定で不合格になるかもしれへんからな。
検定との違いってなんですか?
みきわめには点数がないねん。だから、みきわめの前半で出来なかったことが、後半で出来るようになったらそれはOKなんよ。あくまで基準に達してるかをみるのが『みきわめ』やからな。検定は減点方式やから70点以下になったらアウトやし、一発アウトなんていうのがある。
みきわめには、それがないってことなんですね。
そや!だから今までやってきたことをやればいいんよ。ほんで、出来ないことがないかを確かめたらいいねん。
自動車学校で運転免許を取得するためには、技能教習を段階的にクリアする必要があります。
その中でも特に重要なのが、第1段階の「みきわめ」です。
この記事では、自動車教習所のみきわめの目的や合格のための秘訣、よくある疑問について詳しく解説します。

自動車教習所のみきわめとは?
まず大切なのは、みきわめは検定ではないということです。
みきわめは、これまでの技能教習で学んだ運転技術がどれだけ身についたかを確認し、技能教習第2段階(路上教習)に進む準備ができているかを判断するものです。
路上運転に向けて出来ていないこと

運転操作ばかりに気をとられないことが大事!
仮免許を取得したら路上教習になります。
なので、第1段階のみきわめで見ていることは路上教習を行えるレベルにあるかをみています。
これらが出来るレベルにありますか?
運転操作に気を取られて、情報の認知・判断・操作が出来ないようでは路上走行は危険です。
運転操作に必死であるレベルでは、路上教習になったときに効果的な練習ができません。
なので、みきわめ不良となり、延長教習となります。
したがって、みきわめは「次の段階に進むための基礎ができているか」を確認する機会であり、検定とは異なる目的を持っています。
基礎が不十分なまま路上に出てしまうと、後で教習生自身が困難に直面する可能性が高いため、ここでしっかりと確認しておくことが重要です。
一方で、検定は、最終的に運転技術を評価する試験です。
減点方式なので、失敗するとそのまま減点されます。
みきわめで確認されるポイント
みきわめでは、教習指導員が以下のポイントを重視して確認します。
これらのスキルが十分に身についているかどうかを評価し、次の段階に進むための準備が整っているかどうかを判断します。
① 基本操作
- 発進・停止のスムーズさ
アクセルとブレーキの使い方が適切で、無理なく発進や停止ができているかが見られます。信号待ちからの発進や、停止線での正確な停止がスムーズに行えることが重要です。 - ハンドル操作
正確にハンドルを操作し、スムーズにカーブや曲がり角を曲がれるかも確認されます。カーブの際に速度が適切で、ハンドル操作が落ち着いているかをチェックします。
運転操作に必死になっているレベルでは、路上教習は行えません。これでは、みきわめ不良となってしまいます。
② 安全確認
- 目視とミラーの使い方
交差点や車線変更時に、左右や後方の確認がしっかりできているかが見られます。目視とミラーを適切に使い分けて、周囲の状況を把握していることが重要です。 - 歩行者や他の車両への配慮
特に交差点や横断歩道付近では、歩行者や他の車両に十分な注意を払い、状況に応じた安全運転ができているかが評価されます。
安全確認が出来ないと、路上教習は行えません。他の車両に注意を払えるレベルになりましょう。
③ スピードコントロール
- 速度の調整
道路状況や交通の流れに応じて、スムーズに加減速ができているかが見られます。急な加速やブレーキは避け、交通の流れに合わせて適切な速度を維持することが求められます。
指示速度ってありますよね。例えば、40キロを出しなさいと指示されます。その指示は、40キロを出した状態から次のカーブまでにしっかり減速できるかを見ています。ブレーキをきちんと操作出来ない人を路上教習に出すと危ないですもんね。
④ 車両の幅や切り返し
- 車両の幅と切り返しが出来るか
狭い道の運転では、車両の幅を正確に把握し、障害物との距離感を保つことが重要です。もし通れなくなった場合も、きちんと切り返しをして車をぶつけず通行できるかを見ています。
検定でよくあるのが、今まで一度もSコースやクランクコースで失敗をしていない人が、やるミスや!例えば、今まで一度も脱輪をしたことない人が検定で脱輪してしまって焦って切り返しややり直しが出来ず不合格になる人がいてるねん。
みきわめ前によくある不安とその対策
「緊張して失敗しそう…」
みきわめ前に緊張することはよくあります。
しかし、みきわめは検定ではなく、次のステップに進むための確認作業です。
技術が完全に習得できていない場合でも、今の段階でどれだけできているかを把握することが目的なので、完璧である必要はありません。
練習の一環だと考え、落ち着いて臨むことが大切です。
なんなら、失敗した方がいい!検定の前にみきわめで失敗したらいいねん。検定はミスしたら取り戻すことは難しいけど、みきわめはいくらでもやり直し出来るからな!
「どこを重点的に確認されるの?」
みきわめでは、特に安全確認や速度コントロールが重視されます。
目視確認やミラーの使用が適切であるかは、今後の運転において非常に重要なポイントです。
また、スピードのコントロールや車両の扱い方も重点的にチェックされます。
特に交差点での停止や発進、車線変更時の動作に自信がない場合は、事前に教官に相談して練習を重ねましょう。
しっかりブレーキを踏むことが出来へん人を路上教習に出したら危ないやん!第一段階のみきわめの次の教習は路上教習やで。外を運転出来るレベルにない人はみきわめで不良になる。
「どのように運転すればいい?」
いつも通り運転して大丈夫です。緊張はするかもしれませんが、安全運転を心掛けましょう。今まで習ってきたことをそのまま丁寧に行えばみきわめは良好をもらえます。もし、出来ないことがあるなら、できるようになってから路上教習をした方がいいです。事故をしない運転が出来るレベルにないならみきわめは不良になります。
みきわめに合格するための秘訣
- 焦らずに、今まで学んだことを信じる
みきわめは、これまでの教習の集大成ではなく、次のステップに進むための確認です。焦らずに、これまで学んだ技術を落ち着いて実践しましょう。 - 安全確認を徹底する
特に目視やミラー確認は基本的なポイントですが、見落としがちです。意識的に確認作業を行い、無意識に操作できるようになるまで繰り返しましょう。 - ミスを恐れず冷静に対応する
ミスをしても、パニックにならず冷静に対処できるかが重要です。ミス自体よりも、その後の対応が重要視されるので、リカバリーできる自信を持って臨みましょう。
教習所の延長教習

延長教習は嫌だと思う必要はないです。
みきわめの結果、履修状況が不十分な場合は延長教習になります。みきわめで不良となります。
原簿の時限数は最短の時限数
原簿に書いてある時限数は最短の時限数です。
どんなに上手な人でも最低でもこの時限数は乗らなければならないという数字です。
最短時間は人によって違って当たり前です。
最短の時限数で終わらない場合もあります。
技能教習の延長は決して無駄な教習ではありません。
延長教習をしないでそのまま進んでも結局は教習時間をいたずらに増加させる可能性があります。
延長教習を行わないで次の段階に進めば、欠陥はさらに大きくなりますよね。
教習指導員がいじわるで教習を伸ばすことはありません。
次は路上教習であり、実際の交通の場に出ていくのです。
出来ないことがあるなら、場内教習の間に出来るようになっておきましょう!
教習効果の確認みきわめのまとめ
ほな、今日のまとめや!第1段階のみきわめについてどうや?
えっと、確認のテストみたいなものだけど、検定じゃないって分かって安心しました。これまでの教習で学んだことをちゃんと確認して、次に進めるかを見るんですよね。
その通りや!焦らんと、自分がどこまでできてるかを確認するんが目的やからな。安全確認とか、基本操作をしっかり押さえたらええんやで。
うなんですね。特に安全確認と車の扱い方を意識して、次の路上教習に進む準備をするって感じですね。
せや!ここで基礎をしっかり固めたら、路上に出ても落ち着いて運転できるようになる。焦らんと、今まで学んできたことを信じてやれば大丈夫や!
分かりました!次に進めるように、しっかり確認してがんばります。
ええやん!その調子やで、さやちゃん。これからも一緒にがんばろうな!
最後に
第1段階のみきわめは、教習生が自分の運転技術を確認し、次のステップに進むための重要なプロセスです。
検定とは異なり、技術の習得具合を確認し、今後の課題を見つけるための機会として捉えることが大切です。焦らず、教習で学んだことを信じて、冷静に臨みましょう。
みきわめは、次の段階の教習項目を受けることが出来るレベルに達しているかを見ています。
この段階では、少なくともこのレベルまで到達しなければ次の段階に進んでも教習生自身が今後苦労をする。
すなわち、
次の教習の項目を受ける素地が出来ているか、教習効果が上がるのかを判定しているということです。