教習内容

自動車学校のクランクコースの通り方狭路の通行

2023年7月30日

今日は、クランクコースを走るって聞いてるんですけど、あの狭いコースを見るだけでドキドキします…。正直、自信がないです。

ほな、まずは深呼吸や!花子さん、大丈夫やで。クランクコースも基本さえ押さえたら、そんなに怖ないねん。

ほんとですか?なんだかすぐにポールにぶつかりそうで…

そりゃ最初はそう思うかもしれへんけど、ポイントをしっかり押さえたら、スムーズにいけるで!大事なんは三つ。速度、視線の運び方、そして車の大きさの感覚や。これが分かってたら、ポールなんか怖くないんやで。

なるほど…でも、どうやってその三つを意識したらいいのかわからなくて…

ええ質問やな!まずは速度やけど、AT車やったらクリープ現象を使ってゆっくり進むんがコツや。MT車やったら半クラッチや断続クラッチを使うんやけど、どっちにしても急がんことが大事やで。

ゆっくり進むんですね…それならできそうです。

そうそう、焦らんでええんや。それから次は視線の運び方。花子さん、よく見るのは目の前のポールばっかりちゃうか?

そうです!ポールにぶつかりそうで、つい目の前を見ちゃいます…

そやからうまく曲がれんのや。見なあかんのは曲がった先の道やで!次に進む方向に視線を置いたら、自然にハンドルもついてくるからな。

なるほど…目の前じゃなくて、先を見ればいいんですね!

その通りや!最後に車両感覚やけど、これは内輪差っていう、車の前輪と後輪の通る場所のズレを意識することが大事や。これが分かれば、狭い道でもちゃんと通れるで。

ちょっと難しそうですけど、頑張ってみます!

安心し!一回覚えたら、クランクコースなんてへっちゃらやで!さぁ、いっぺんやってみよか!

クランクコースを無事に通るためには、適切な速度調整が必要です。
さらに、正確な視線の運びも重要です。加えて、車両感覚の理解が求められます。これらの要素をマスターすることで、クランクコースはそれほど難しくないと実感できるでしょう

クランクコースとは?

教習コースの中でも特に狭路を走行するための技術を学ぶ場所が、『クランクコース(屈折コース)』です。

クランクコースは、狭い道の中で複数の90度カーブを連続して通るコースで、運転技術や車両感覚を試す教習課題です。

コース幅は約3.5メートルと車幅の約2倍ありますが、教習生にとっては見た目より狭く感じることがよくあります。

しかし、正しい技術を身に付けると、クランクコースは驚くほどシンプルに感じられるようになります。

クランクコースを通る3つの重要ポイント

1. 適切な速度調整

クランクコースを通る際には、適切な速度調整が不可欠です。速度が速すぎるとハンドル操作が間に合わず、脱輪やポールに接触するリスクが高まります。反対に、遅すぎるとタイミングが取りにくくなり、操作が不安定になります。

  • MT車の場合
    半クラッチや断続クラッチを使用し、極端に遅く感じない速度を保ちます。これにより、車を安定してコントロールできます。
  • AT車の場合
    クリープ現象を上手に使いながら、ブレーキを細かく調整して、安全に進む速度を保ちましょう。

2. 視線の運び方

視線の置き方が重要なポイントです。多くの教習生が陥りやすいミスは、目の前のポールや車体のすぐ前だけを見てしまうことです。

  • 正しい視線のポイント
    クランクコースでは、次に進む方向の遠くを見て車を誘導することが大切です。カーブの先を見ることで、自然とハンドル操作がスムーズになります。

注意点
直前の障害物ばかり見ていると、車がその方向に進んでしまい、ポールや障害物に接触しやすくなります。視線を遠くに置くことで、より滑らかにコースを通過できます。

3. 車両感覚の理解

車の車両感覚を把握することも、クランクコースをスムーズに通過するための重要なスキルです。車両感覚とは、車の幅やタイヤの位置、そして内輪差を理解しながら運転することです。

  • 内輪差を意識する
    車がカーブを曲がる際、後輪は前輪よりも内側を通るため、カーブを曲がるときは内輪差を考慮して車を寄せる必要があります。
  • タイヤの位置を把握する
    特に狭路では、タイヤの位置を正確に把握することで、脱輪や接触を防ぐことができます。

屈折コース(クランクコース)の通り方

自動車学校の所内コースのクランクコースを通行している教習車

クランクコースを練習していきます。クランクコースを見ると、なんだか狭そうな気がします。

しかし、クランクコースの横幅は3.5メートルあります。

車の横幅が約1.7メートルぐらいなので、クランクコースの横幅は車の横幅の約2倍です。

実際に車から降りてコースを見ると、思っていたより広くて驚くと思います。

私は教習生に車から降りてコースを見てもらっています。

みんなとても驚いています。興味がある方は一度見せてもらうといいと思います。

クランクコースを通るときに必要なのは、視線の運び方です。

また、速度の調整と車体の大きさを理解していることも重要です。

まず速度です。

これはあなたが安全に通れる速度を作り出してください。MT車の場合は半クラッチで走行したり、断続クラッチを使ってあなたが速く感じない速度を作ってください。AT車の場合はクリープ現象とブレーキを上手く使ってあなたが速く感じない速度を作ってください。

次に視線の運び方です。クランクコースが苦手な人がよく見ているのが下の二つの○のところです。

車の正面やポールです。車って意識した方向に進んでしまいます。ですからここばかり見ているひとはポールにぶつかってしまいます


車の正面やポールです。車って意識した方向に進んでしまいます。ですからここばかり見ているひとはポールにぶつかってしまいます。逆にぶつかるのが怖い人は早めにハンドルを回して、脱輪しています。運転しているときに見て欲しいのは曲がった先です。下の○のところですね

ここに車をもって行きたいわけですから、そこを見ればいいんです。では前半を通ってみますね^^車には内輪差がありますから内輪差を考えて車を寄せます。


ここに車をもって行きたいわけですから、そこを見ればいいんです。では前半を通ってみますね^^車には内輪差がありますから内輪差を考えて車を寄せます。そして車をどういう風に通るか頭でイメージします。


あとはイメージ通りに車を運転すれば通れます。

後半も同じです。一つ目を曲がったら、すぐに二つ目の曲がり角を曲がるイメージをします

そしてイメージ通りに車を運転します。



あとは、車両感覚です。
タイヤの位置は把握していますか?

クランクコース攻略法:ステップバイステップ

1. コースの確認

クランクコースを運転する前に、車を降りてコースを確認することをおすすめします。実際に歩いてみると、3.5メートルのコース幅が思ったよりも広いことに気づくはずです。多くの教習生が、これだけで安心感を持ちます。

2. 車に乗り込んだら:速度の調整

車に乗り込んだら、まずはゆっくりとした速度でスタートします。MT車は半クラッチを使い、AT車はクリープ現象とブレーキを活用して、適切な速度を維持します。速すぎると操作ミスが増えるので、焦らずゆっくり進みましょう。

3. 視線を先に送る

クランクコースでは、次に進むべき方向に視線を置くことが大切です。コースの先を見据え、ハンドル操作をスムーズに行いましょう。ポールや車の正面ばかりを見るのではなく、次のカーブの出口に視線を送ることがポイントです。

4. 内輪差を意識して曲がる

カーブを曲がるときには、内輪差をしっかり考慮してハンドルを切ります。車両の内側が寄りすぎないように、タイヤの位置を意識しながら進みましょう。

5. 次のカーブに備える

最初のカーブを通過したら、すぐに次のカーブに備えて視線を次に移動させます。曲がるタイミングを頭に描きながら、一歩先を考えて運転することで、スムーズにコースをクリアできます。

クランクコースのよくあるミスとその対策

ミス1. 視線が近すぎる

対策:遠くの次のカーブを見据えて視線を送りましょう。ポールや車の直前を見ていると、車がその方向に進みやすくなり、カーブをうまく通過できません。次に曲がる場所に視線を置くことで、自然とハンドル操作がスムーズになります。

ミス2. 速度が速すぎる

対策:クランクコースはゆっくりと進むことが重要です。特にMT車の場合は、半クラッチや断続クラッチを使って、ゆっくりとした速度を保ちます。AT車は、クリープ現象を利用してブレーキで微調整しながら進みましょう。

ミス3. 内輪差を意識しない

対策:内輪差を考慮せずに曲がると、後輪がカーブの内側に寄りすぎて脱輪する可能性があります。カーブを曲がる際には、タイヤの位置を意識し、車両感覚を活用してハンドルを切ることが大切です

クランクコースの通り方狭路の通行まとめ

クランクコースをクリアするためには、適切な速度、正しい視線の運び、車両感覚の理解が不可欠です。これらの要素をバランスよくマスターすることで、クランクコースはそれほど難しいものではなくなります。

  • 速度調整
    MT車は半クラッチ、AT車はクリープ現象を活用し、ゆっくりとした安全な速度を保つ。
  • 視線の運び方
    目の前ではなく、カーブの先を見ることでスムーズに通過。
  • 車両感覚の理解
    内輪差を意識し、タイヤの位置を把握することで、脱輪や接触を防ぐ。

これらのポイントを意識して、焦らずに練習を重ねましょう。最初は難しく感じるかもしれませんが、繰り返しの練習で必ず上達します。自信を持ってクランクコースに挑みましょう!

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