自動車運転のコツ 車酔い

教習指導員が教える【車酔いしない】運転の仕方〝原因はカラダが揺れるから〟

同乗者のカラダが揺れていませんか?

『運転していると同乗者が車に酔ってる』とか『車に弱いから酔うんだ』とかよく聞きます。車に弱いから車酔いしてるのでしょうか?車酔いの原因は年齢も確かにありますが、あなたの運転が原因かもしれませんよ!

カラダが左右に揺れることで車に酔ってしまう

私は教習指導員として教習生の運転する車に乗っています。初めて運転される方の運転ですからもちろん上手ではありません。ですがその車に乗車していて車に酔うことは全くありません。しかし、高齢者講習で高齢者の運転に乗った時はたまに気持ち悪くなり車酔いをしてしまうことがあります。この差はなんだと思いますか?

教習生と高齢者の運転の差はなにか?

教習生の運転では酔わないのに高齢者の運転では酔ってしまう。違いは【カラダが前後左右に動いているか】ということです。どういうことなのかと言うと、シートに座っている時にカラダが前後左右に揺れてしまうと酔ってしまうのです。

教習生はカーブや曲がり角でしっかり速度を落として徐行して曲がっています。多少ブレーキが強いことはありますがそこまで極端ではないのでカラダが揺れることは少ないです。しかし高齢者はカーブや曲がり角でも速い速度のまま曲がるのでGがかかりカラダが左右に揺れます。しかも確認が甘いために速い速度から極端にスピードを落として止まることも多いのでカラダが前後に動きます。そんな運転の車に乗っていたら教習指導員でも酔うのです。

こうなると車酔いをする

カラダが前後左右に大きく揺さぶられると気持ち悪くなる!

運転手が車の揺れに気づいていないことが多い

車酔いの一番の問題は『運転手が車の揺れに気づいていないこと』です。

高齢者の運転はまさしくそうです。高齢者講習に来られる方はそこそこ運転に自信のある方が多く、普段から運転されている方が多いです。しかし長い間運転していてクセが出たり慣れでどうしても操作に遅れが出てしまい強くペダル操作をしてしまったりしています。それを指摘しても『そんなことないでしょう』と聞いてもらえません。

あなたは、カーブや曲がり角などハンドルを回す時、車が揺れていることに気づいていますか?ハンドルを速く回して曲がったり速度を出して曲がっていませんか?ブレーキやアクセルペダルを踏む時、強く踏んだり一気にブレーキを踏んだりしていませんか?

車の無駄な動きをさせていませんか?

運転手がしている『無意識のムラのある運転操作』が車に無駄な動きをさせ同乗者のカラダを揺らして車酔いを招いています。

ポイント

運転手がしている運転操作のムラが同乗者を酔わせている。

操作のムラをなくせば車酔いをしにくくなる

どうすれば運転操作のムラを減らすことができるのか?

速めに操作してあげることで運転操作のムラを減らすことができます。

運転のムラが起こる原因は、ハンドルやアクセル、ブレーキのタイミングが遅いからです。早く操作することで、ゆとりが生まれ車が揺れるのを防ぐことが出来るのです。

曲がる時や速度の調節の時に、ブレーキペダルやアクセルペダルを踏む量を今までより減らすことが大切です。『減らすと止まれない、速度が落とせない』と言われる方がいますが、それは遅いからです。車の運転は先の状況をしっかりと予測し早めに操作することで安全で快適な運転が出来るのです。

大事なのは、早めに操作をしてあげることです。これだけで車の揺れは減らすことができます。車の無駄な動きは自然と減り、同乗者も車酔いしにくくなると思います。

ポイント

早めの操作で、少ない操作で、車を操作する。

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